
Oncidium属のランは、ラン科セッコク亜科(Epidendroideae)シンビジウム連(Cymbidieae)オンシジウム亜連(Oncidiinae)の植物です。従来オンシジウムと言われていた植物がDNA解析などの新しい技術を用いた研究で別な属に分類されるなど大きな変更があり、一般に言うオンシジウムと分類学的なOncidiumの間にかなりの相違があります。
葉鞘に包まれた扁平な偽球茎を持ち、偽球茎基部から1乃至2枚の葉を伸ばし、葉腋から花茎を抽出します。花には距がなく、唇弁は3裂。通常は着生種だが、河川の土手などに地生するものもあります。
Oncidiumは南北アメリカの高温地帯に広く分布しています。北はフロリダ半島からカリブ諸島、メキシコからパナマまで、コロンビアからボリビアに至るアンデス山脈の西側、ベネズエラからアルゼンチンに至るアンデス山脈の東側までの南米大陸に広く分布しています。

パナマにある種
パナマでは、海岸地帯から山岳地帯の熱帯雲霧林までいろいろな環境に広く分布しています。El Vall de Antónで最もよく見かけるランの一つです。
Oncidium属のランは30種以上に及びます。
Oncidium ampliatum (別称:Rossioglossum ampliatum):
パナマを含む中米や南米大陸の北部に広く分布。大型で黄色い花をつける着生種。パナマでは太平洋岸、大西洋岸の高温地帯の樹木の太い幹や枝に着生し、バルブの形からtortuga(亀)と呼ばれる。
Oncidium powellii (別称: Oncidium anthocrene ):
パナマではカリブ海側に、またコロンビア、エクアドルにも分布。大型の着生種で花茎は120cmにも達し、大型の花を付け、花弁と萼片はチョコレートブラウン、唇弁基部が茶色で先端部が黄色い花を付ける。
Oncidium cabagrae(別称: Oncidium dichromaticum):
Oncidium ampliatumと同様、熱帯雨林に着生。
Oncidium cheirophorum:
標高1000m近い雲霧林で見かける。小型の黄色い花を多数つけ樹林の中でもよく目立つ。
Oncidium ensatum:
パナマ以北の中米に広く分布する大型の着生又は地生種で、長い葉を持つ。花梗は長く2m近くになることもある。
Oncidium globuliferum (別称:Brevilongium globuliferum):
コスタリカから南米北部からペルーまでの熱帯雲霧林に分布する小型着生種。高木に着生し、長い匍匐茎を持ち間隔をあけて偽球茎を付ける。
Oncidium heteranthum :
通常の花に混じって不完全花をつけ特異な形態を示し。コスタリカ、パナマから南米北部に分布する着生種。
Oncidium obryzatum:
コスタリカからパナマ、南米北部に多い着生種。湿潤な雲霧林に分布。小型の花を沢山咲かせる。
Oncidium ochmatochilum(別称:Cyrtochiloides ochmatochila):
メキシコからパナマ、コロンビア、エクアドル、ペルーまでに分布する大型の着生種。花は小型で、茶色に白の目立つ花を付ける。
Oncidium panamense :
パナマ及びコロンビア西部の固有種。低地に普遍的に見られる種で、大きな植物で基本的に着生種ですが、パナマでは湿地に地生していることもある。
Oncidium schroederianum:
コスタリカとパナマの雲霧林に生育する着生種。花茎は20㎝程度。花はブラジル産のMiltonia cloesiiに酷似する。
Oncidium zelenkoanum :パナマ固有の着生種。



































































