本プロジェクトで実施した具体的事業は次の通りです。
• ラン保護センター
従来ラン保護センターは絶滅危惧野生ランの保護施設として運営されてきましたが、本プロジェクトでは施設の機能をエコツーリズムのセンターとするための観光施設としての改装を行いました。施設の整備はAPROVACA会員の設計及び施工で進められました。
まず施設の改装を見てみましょう。

園内見学路 園内は入場者が歩きやすいよう回遊式の道が整備され、会員が入場者を案内します。
庭園の植栽 園内はランだけでなく花の咲く植物で植栽し、一年中花一杯です。
栽培場の整備 地元のビール会社の資金援助を受けて、新たに野生ランの保護栽培をする栽培施設が作られました。

薬用植物園の整備 日立製作所の支援で地元の薬用植物を集めた栽培施設ができました。ランだけでなく薬用植物の見学ができます。また、薬用植物の鉢植えを販売しています。

開花ラン展示場 開花したランを集めて展示するコーナーが新設されました。
国花保護栽培場整備 絶滅の危惧されるパナマ国花エスピリトサント(Peristeria elata)を保護栽培する施設が新設されました。この施設の内部ではエスピリトサントオーナー制によりオーナーとなった方々の株が栽培されています。
ベンチや休憩場の整備 園内には随所にベンチが新設され入園者は自由に球茎が取れます。
インターネット整備 室内にはパソコンが設置されて、入園者は自由にインターネットを利用することができます。
昆虫標本 パナマで代表的な昆虫標本が展示されています。この標本はJICAシニアボランティアの厚意で作製されました。ランは多くの昆虫によって受粉されます。ランはそれぞれ独自の受粉昆虫を持つと言われ、ランの種類と昆虫の関係を知ることができます。
生物進化史図の整備 生物の進化の歴史を現した図を掲げ、ランとその他動植物の進化史が図解されました。
次に、入場料の有料化に伴う観光客受け入れ態勢・運営の整備についてみましょう。
入場者の管理、入場券発行や会計管理のためにパソコンを導入しました。会員は当番制で出勤する勤務体制の整備し、全ての入園者に対し園内案内を行う体制を整備し、会員には園内の説明教育を行いました。


更に、ラン保護センターが観光施設・エコツーリズムの拠点となったことを観光省(IPAT)、エルバジェのホテル、土産物店、パナマの観光業者、Lonely Planetなどの旅行案内書出版会社にパンフレットを送付したり、Webなど利用したりして広報しました。
APROVACAでは新たなパンフレットを作成しました。このパンフレット作成に当っては在日パナマ大使館のご協力を頂きました。エルバジェのメイン道路からラン保護センターへの入り口には新しい看板が設置されました。