COSPA パナマ野生蘭保護活動

「エコツーリズムによるAPROVACAの活性化」プロジェクト第10回

地域への影響

 APROVACA活性化プロジェクトが地元地域社会に対して何を行い、どのような影響を与えたでしょうか。
 APROVACAはパレードやお祭りの山車を出して地元の行事に参加しました。ランセンター内でバザーを開催し、多数の地元の人々が集まりました。小学校、保健所及び町の中心の市場に分別ゴミ箱を設置し、ゴミを分別して廃棄する活動を開始しました。小・中・高校生を対象に植林講習を行い、学校の敷地内に地元樹種の植林を行いました。


12月に日本からきたボランティア・三浦さんはランセンター内にパン焼きの設備を設置し、地元の人達にパン焼きの講習を行いました。
このようなAPROVACAの社会活動は組合員自身の意識向上や活性化に寄与すると共に、APROVACAのエルバジェ地域社会との繋がりを強め、地域の人達の自然保護意識の高揚に大きなインパクトを与えました。


APROVACAは2009年外務省から草の根無償資金援助を得て、ランセンターの環境整備を始めました。この資金援助では町の幹線道路からランセンターまでの取り付け道路の舗装と並木道の整備や講習施設など地域住民の生活に密着した事業が行われています。
プロジェクトから得た教訓・提言

• パナマ人の思考回路
勤勉、時間厳守、サービス精神など日本人の先入観で仕事を推進するのではなく、先ずは一度現場に目線を置いて事業を始めることが重要です。
• 自然保護の重要性の認識
地元の人々には「パナマは世界に誇る宝・自然を持っている」と言う認識がありません。このことに気づいてもらうことが必要です。
• 異文化受け入れの姿勢
日頃家族や一族だけで暮らす人たちにとって、外部の異質な文化を理解し、受け入れてゆくには大変な努力が必要です。地元の人達の目線でプロジェクトを推進することが大切です。
• エコツアー実施の実務問題
エコツアーはサービス業であることをAPROVACA会員に認識してもらうことが重要です。外部の人と接触の少ない地元の人々の気持ちは大変おおらかで気持ちのよいものです。しかしながら一旦エコツアーを組織すれば、ツアー参加者はお客さんであり、自分たちはサーバントであると言う意識が求められます。
多くのツアー参加者は英語国民(英国人・アメリカ人に限らず英語を常用する人達)です。ツアーを楽しんでもらうにはガイドは英語が不可欠です。パナマの英語教育は日本と同じ読み書き・文法重視です。聞く英語・話す英語の教育が大切です。
• 現場の状況に即した継続的支援
プロジェクトは水も漏らさぬ企画が必要ですが、実施に当っては現場の状況にスタンスを置き、現場の人達の目線で気長に状況を改善する援助が必要です。
• 専門性を生かした支援
NPOが実施できる援助は期間も限定されています。また、一人が係われる時間も限られています。今回現地で活動できたボランティアはシステムエンジニア、建設、生物、パン製造などそれぞれ異なった専門を持った人達で活動期間も限られていました。それぞれが専門領域で緊張感をもって活動ができました。
• サブリーダーの育成
APROVACAは会員数も少なく人材が多くありません。重要な仕事が一個人に集中します。サブリーダーになるべき若者の育成が重要です。

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