これまで2008年に行った「エコツーリズムによるAPROVACA活性化」プロジェクトに関してご報告してきました。
今回はAPROVACAの今後の課題と取組みを次のようにまとめてみました。

3. これからのAPROVACA及びランの里エルバジェの活動計画
COSPAはAPROVACAを拠点として、パナマ共和国エルバジェを、ランを中心とした観光のメッカにしてゆく「ランの里」構想を展開してきている。今後次のような事業展開で「ランの里」構想の実現を目指します。
• JICA中南米持続可能な地域観光開発セミナーの活用 2008年度JICAにより実施された地域観光セミナーにパナマを代表してAPROVACA Laura会長が出席し、中南米諸国と連携を取りながら「ランの里」構想を実現してゆける基盤ができた。今回習得した知識や手法を今後の活動に生かく。
• エルバジェ地域観光協議会への参画と地域への貢献 エルバジェ地域に新たに発足した地域観光協議会にAPROVACAが参加し、地域全体の自然保護を前提とした観光開発の計画を推進します。
• 取付け道路の改修 2009年度日本大使館よりAPROVACAが草の根無償資援助を受け、地域住民の生活道路でもあるランセンターへの取り付け道路を改修します。
• 街路樹の並木道 道路わきに樹木を植えて、並木道を作り、地域の美観と住民の快い生活環境を作ります。
• 敷地の拡張 パナマ政府の支援を得てランセンターの敷地拡張を計画しています。ランセンター入園者には研修施設や売店などもあり、ゆったりとした園内を楽しんでいただくことができます。
• 栽培施設の増設 パナマ政府の農業研究所や台湾の研究施設の協力を得て、ランの栽培を一層推進します。そのために草の根無償資金援助を活用して、栽培施設の拡張をします。
• 売店の設置 ランセンター内では入園者や市民を対象に民芸品・地場産品の販売を行い、地域住民の生活を支援します。センター内に設置されたパン製造施設の活用も検討しています。
• 木立と回遊路の設置 ランセンターの敷地が拡張されればエルバジェ本来の自然環境を再現し、回遊式に地域のランが観察できる森を作ります。
• 講習施設の設置(自然保護思想の普及) 草の根無償資金援助でランセンター内に講習施設を作り、パナマの自然と自然保護の教育と実習を行います。
• ガイド教育・英語教育 地域の大学や地元のボランティアの助けを借りてエコツーリズム・ガイドの養成を行うと共に、APROVACAメンバーへの英語教育を行います。
• メディアへの関係強化(IPAT、新聞、TV、旅行案内書) パナマ政府機関、新聞・テレビ等報道機関、旅行会社や旅行案内出版会社への広報に努め、ランセンターを広くPRします。
• 人的支援 COSPAはJICAに働きかけて、日本からボランティアや青年海外協力隊員をAPROVACAに派遣し、これまでの支援活動を継続します。

一方、COSPAは次のようなパナマに対する支援活動を継続して実施して行きます。
• 絶滅危惧ラン・パナマ国花エスピリトサントのオーナー制度を推進し、APROVACAに於いて保護栽培を継続実施します。
• 日本からパナマに向けてのエコツアーを企画し、実施します。

最後に、我々はパナマの自然を守る国際協力は以下のようにあるべきだと考えています。
• パナマの自然の意義と重要性を広報 野生ランをはじめとするパナマの自然は世界的にかけがえのない貴重なものであり、パナマ国民だけでなく日本をはじめとする国際的な視点で保護してゆく必要があり、そのことを広報してゆく必要がある。
• パナマの自然保護活動の継続的支援 自然保護活動の根底には環境保護教育があり、ハード面での支援だけではなく、長期にわたりソフト面での支援を継続してゆく。
• パナマの自然保護を支援する団体の設立 そのためにはわが国にパナマの自然保護に関する多くの理解者が必要であり、運動を続けてゆく基盤として広い視点からパナマの自然保護活動を支援する新たな団体の立ち上げが必要である。