COSPA パナマ野生蘭保護活動

パナマ共和国

   私たちが保護活動を支援しているランの生息している国、パナマのことについても紹介していきたいと思います。

   皆さんパナマをご存知ですか。あのパナマ運河がある国で、国名はパナマ共和国(スペイン語:República de Panamá、英語:Republic of Panama)です。

   南北アメリカ大陸のつなぎ目のパナマ地峡にある中米の国です。南は太平洋に、北はカリブ海に面し、東西に細長く、西隣は中米コスタリカ、東隣は南米コロンビアで、面積は北海道ほどです。
   パナマとは原住民の言葉で「魚の豊富な土地」と言う意味だそうです。太平洋とカリブ海の海産物に恵まれた国です。

   けれども国の主な産業は漁業でも農業でもなく、パナマ運河に関連する仕事です。政府は今後観光業が大きく発展することに期待を寄せています。パナマは赤道から少し北側の熱帯雨林に覆われた国で、生物多様性に恵まれたホットスポットと言われます。

   海岸に近い地域では一年中、日中は40℃を超えるところもあります。一方、最高峰は標高3400mもあり、山の上では一年中暖房が必要です。気象条件も変化に富んでいて多くの鳥類や両生類、蝶々などの昆虫、ランをはじめとする植物の種類が多く、絶滅が危惧される貴重な動植物の宝庫です。
    パナマはスペイン人による統治の様子が他の中米諸国とは異なり、メキシコからコスタリカまではメキシコを拠点とするヌエバ・エスパーニャ副王領でしたが、パナマはコロンビアを拠点とするヌエバ・グラナダ副王領でした。

   パナマはコロンブスが第4回目の航海で探検し、今から500年前にパナマビエホと言うスペイン人の恒久的都市が建設され、ここからスペイン人によるインカ征服などが行われました。


   地史学的にはパナマ地峡は今から200~300万年前に南北アメリカ大陸を繋ぐ現在の位置に海底が隆起して生まれました。我々の祖先ホモ属がアフリカで誕生した頃ですから、地史学上は非常に新しい陸地と言えます。