COSPA パナマ野生蘭保護活動

Eulophia属

    Eulophia属はEpidendroideae亜科CymbidieaeEulophiinae亜連に属します。
    本属のランは多くは地生で稀に着生種もあります。背が高く長い葉を持ち、一見ショウガのような姿をしています。花茎は根元から立ち上がり、1.5m以上になる種もあります。花は側萼片が斜め上に角のように突き出し、深く椀状にくぼんで先端が三又になった唇弁が下に突き出しています。

    本属はアフリカ、熱帯アジア及びアメリカに212種が広く分布します。
〇このうち約80%がアフリカ大陸及びマダガスカル周辺の島に、約30%が熱帯アジアに分布します。アフリカの種とアジアの種は基本的に異なっており、わずかに Eulophia pulchraだけが両地域に共通します。
〇熱帯アメリカには2種が分布しますが、この内Eulophia altaは広く熱帯アメリカとアフリカに分布ます。
〇これらのことからEulophia属の生まれはアフリカでアジアやアメリカに分布を広げたのであろうと考えます。

    パナマに自生している種はEulophia alta 一種です。
北米のフロリダやジョージア、カリブ諸島、メキシコ、中米、南米アルゼンチンで広く分布し、アフリカ大陸では西海岸から東海岸にかけて中央部に広く分布しています。