Eriopsis属は Epidendroideae亜科Cymbidieae連Eriopsidinae亜連に属します。
大型の暗色で円錐形の偽球茎と2～3枚の分厚い固い葉を持ち、偽球形の基部から花茎を伸ばします。花に距はなく唇弁は先端が3片に分かれています。
中米コスタリカから南米ブラジル、ペルーまでに分布する着生ランです。本属には4種が属しています。
Eriopsis amazonica コロンビアのアマゾン州に分布
Eriopsis biloba コスタリカ、パナマ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、ベネズエラに分布
Eriopsis rutidobulbon コロンビア南部、ペルーに分布
Eriopsis sceptrum ベネズエラ、エクアドル、ペルー、ブラジルに分布
CameronによればEriopsidinae亜連はEpidendroideae亜科の中でもかなり新しく2000万年前以降に生まれたとされ、パナマやコスタリカにはパナマ地峡が成立してからやってきたと考えられます。
パナマには Eriopsis biloba 一種のみ自生しています。
