COSPA パナマ野生蘭保護活動

盗まれたデジカメの行方

昨日、嬉しい報告を載せたのですが、実はその日、大変悲しい出来事もありました。
8月の初旬、私がAPROVACAに着任して直ぐ、事務室のロッカーに仕舞ってあったAPROVACAのデジカメが盗まれるという事件が発生しました。
私は、最初、デジカメがなくなっていることを会長のラウラさんから聞いたとき、どこかに置き忘れたかなんかじゃないだろうかと思ったのですが、どこを探しても無いということで、盗難ということになりました。
あの中には、ラウラさんがJICAの研修で日本に行ったときに撮った大事な思い出の写真や帰国後撮ったAPROVACAの各種行事の記録写真など、大切なデータがいっぱい入っており、そのバックアップコピーを取っていなかったため、彼女にとっては大変なショックでした。
誰かの置き忘れで、そのうち出てくれば良いんだけどなあ。。。と思っていましたが、一昨日、それが同僚の犯行であることが分かり、私もラウラさんも大きなショックを受けるととも、どうしたら良いのか分からなくなりました。
こういう場合、どうしたら良いのか、皆さんも一緒に考えていただけないでしょうか?
2~3日前、APROVACA会員の娘AさんがSDカードを持ってきて、ここに入っている写真をプリントして欲しいと言ったので、プリントしてあげたのですが、カードのメーカーはPanasonic。パナマではあまり見かけないような。。。しかも高速タイプの1GB。普通は、安価なKingston製とか、一流メーカーSandisk製でも安価な低速タイプが主流。パナマ人にしてはいいもの持っているなあ。。。と思っていたのですが、カードの中を見ると、「105_PANA」とか「106_PANA」などのフォルダが並んでいます。8月に盗まれたAPROVACAのカメラはPanasonic製でした。ちょっと気になり、ラウラさんが撮った写真が無いか探しましたが、ありませんでしたので、そのまま返しました。
彼女が帰ったあとで、やっぱり気になり、ラウラさんや彼女の息子のアンヘルに電話で聞き、使っていたカードはPanasonic製であることを確認しました。怪しいと思って、私が以前買ったCFカードについていた、メモリーカード内の消したデータを復旧するソフトを私のパソコンから探し、見つけたので、今度Aさんが来たら、カードを借りてもう一度、このソフトで調べてみようと思いました。
3日後、当番じゃないのに、Aさんが来たので、彼女に、「この前のメモリーカード持ってる?この前、間違えて僕の文書を君のカードに保存しちゃったんで、もう一度貸してもらえないかなあ?」と頼むと、持っていると言うので、貸してもらって、そのソフトで調べてみたら、ラウラさんの写真がわんさか出てきました。JICA研修所での写真や雪景色、どれもパナマでは撮れない写真。そして、ラウラさんの姿も。。。
撮影日も3月とか、いろいろ入っていました。さらに、撮影したカメラの型番も、以前APROVACAで使っていたDMC-FX9、ラウラさんが帰国後カメラが壊れていたため、ラウラさんが自腹で弁償したDMC-LS85の2種類が確認でき、さらに、Aさんが撮った写真のデータにも、盗まれたDMC-LS85の刻印がありました。
だんだんと背筋が寒くなってきました。自分がやっていることは何なんだろう?仲間を疑って、刑事みたいなことをして。。。という思いもいだきましたが、真面目にやっているのに、大切な写真を失ったり、弁償したカメラが盗まれたりで、可哀想なラウラさんのことを考えると、心を鬼にするしかありませんでした。
すぐ、ラウラさんに電話して来てもらいました。そして、COSPA前副会長でペノノメ在住の西村さんにも電話で対応策を相談。私も西村さんも、この件は、ラウラさんと本人およびその保護者の中で解決しようという考えで一致し、ラウラさんに伝えました。Aさんを呼んで、どうやって手に入れたのか、カメラはどうしたのか聞きました。
カードはB君から15ドルで買ったもの。カメラはPanasonic製ではなく、コロンビアのものと、彼女は主張。しかし、彼女の撮った写真データに刻印された、Panasonic、DSC-LS85という情報が動かぬ証拠です。
例えカードが買ったものであったとしても、カメラはAPROVACAのものに違いありません。素直に認めてカメラを返してもらいたかったので、私は、「10年前検察庁でボランティアをしていたから、友達に言って、科研で調べてもらおうか?」と揺さぶりをかけてみましたが、全く認めません。
そこで、メルカドに行って、母親のCさんを連れてきました。彼女もカードはB君から買ったものだと言います。盗まれたカメラの空き箱があるので、パッケージに描かれた写真をみせて、こういう形じゃなかったかと訊くと、こんな形じゃない。カメラは明日もってくると言います。「だいたい、もし、この子が盗んだとしたら、ここにそのカードを持ってくると思う?」と訊かれ、確かにそうだなと思いましたし、彼女が、B君を探して聞いてみるというので、彼女をメルカドに帰しに行きました。それから、また戻ってきて、しばらく話をしていると、今度は、B君がメルカドにいるから、行ってくれと言われ、メルカドに行きました。
行くと、B君とCさんがいました。B君とは1年ぶりです。二人を連れてAPROVACAに帰り、問いただすと、彼は、「ドンペペ(メルカドの隣の土産物屋)の前の道で拾ったんだ。僕はメモリーカードを3枚持っていたから、もう要らないので、彼女に売ったんだ。物を盗むなんて、今までに一度もしたことが無いよ。」と訴えます。
「日本では、物を落としたら、拾った人に謝礼を払うことになっているけれど、盗難の場合には適用されないなあ。この場合は、やっぱり、君は、Aさんが払った15ドルも返さなきゃいけないんじゃない?」
と問うと、「それはできない。盗まれたものなんて、知らなかったんだから。」と開き直りました。
話は全然平行線をたどりました。とにかく、カメラを持ってきてくれよって、Cさんに言うと、カメラは知らないコロンビア人から借りたもので、もう返したから、家には無いと言います。先ほどは、明日持ってくると言ったのに。。。
こんな具合に、矛盾点が一杯なのですが、しばらく二人だけで話させてくれとCさんが言うので、私とラウラさんは退席。しばらくして、ラウラさんが部屋に入り、その後、私が呼ばれました。ラウラさんと二人だけになり、ラウラさんから告げられました。「会員のみんな、CもDもEもFもGも、みんな、あなたのやり方を嫌っているわ。会員のことを、怠けていると馬鹿にしたり、外部から人を連れてこようとしたり、警察を呼ぼうとしたり。。。もう、この件はこれでいいの。問題ないのよ。」と言います。
ラウラさんにしてみれば、大事なデータは、私が復旧ソフトで吸い上げて、大方取り戻すことができたし、あまり深く会員を追求して仲間割れしたくないのでしょう。
しかし、私の考えは、何も警察を呼んで決着をつけようなんて全く考えておらず、ただ単に悪いことは悪いと反省してもらい、二度とこのようなことをして欲しくないし、ラウラさんが自腹で買った高価なカメラを返してもらいたい。それだけでした。
彼らのうち誰かが持ち出して、Aさんはそのカメラを今も使っているということは明らかです。
もし、今回の盗みが成功してしまえば、味をしめて、またいつか他のものを盗むことが予想されます。
Cさんは最後に、「高価なカメラをこんな鍵のかからないロッカーに入れておくのが問題なのよ!ちゃんと鍵をかけてよ!また誰かに盗まれるわよ!」と捨て台詞を吐いて行きました。
カードの中には、Aさんやその祖母のHさんの姿もあります。家族みんなが、買えるはずの無いPanasonicのカメラを使い、写真を楽しんでおり、そのカメラの存在を知っているのです。家族ぐるみでの犯罪です。本当に悲しくなりました。
CさんとB君をメルカドまで送り、APROVACAに戻り、またラウラさんと話しました。
ラウラさんに、「知らない人にカメラを貸すだろうか?」と訊くと、信じられないと答えました。
ラウラさんも、彼女らがウソをついていると思っているのですが、私のやり方が悪かったのでしょうか。
間違っていることは直してもらわなければならないし、そのために、三浦さんも大変ご苦労されたのだと思います。間違ったことをそのままにしていては、この組織は持ちません。ただJICAのお金にありつきたいという目先の欲だけで、ここに来てもらっても困るのです。
私はいくら彼らに嫌われても、私の役割と、この協力の目的が果たせるのなら、それで良いと考えています。しかし、全会員からそっぽを向かれてしまえば、プロジェクトも何もかも進行しません。
かなりピンチです。

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