COSPA パナマ野生蘭保護活動

2015年パナマエコツアーの報告

2015年パナマエコツアーの報告をします。

 

モラの故郷
サンブラス諸島訪問


APROVACA企画の
エルバジェツアー


ドルフィンロッジ食堂の前で

セロガイタール展望台からエルバジェ俯瞰

旅のメンバーは12名でした。
〇4月6日(月)
   午後、成田空港・第一ターミナル北ウィング出発。日付変更線を越え、パナマへ。トランジットのAtlantaからは夕暮れのカリブ海を渡り予定の午後9時前にはPanama湾上を一周して着陸。空港出口では初対面のタッキー初美さんとSanchezが待っていた。
   パナマ市は一層落ち着いた近代都市の様相。Hotel Victoriaにチェックインし、荷物をガタガタやっていたら午前1時になってしまった。
〇4月7日(火) 晴れ、暑い
   ぐっすり寝て7時モーニングコール。9時に出発しPanamá Viejaへ。10日のLa Cumbre(サミット)のレセプション用舞台が作られていた。
   12時半Casco Viejoへ。San José教会で運よく黄金の祭壇を見ることができた。先週はSemana Santaで大混雑だったとか。景観を損ねているとの理由でCasco Viejoの世界遺産取り下げ議論に発展しているCinta Costeraをバスで通り、Amadorの先端ペリカン島のレストランBarkoでコルビナのランチ。食後Albrook近くのCentro de Arteseniaでモラを物色。その後Mirafloresの運河展望台で大型コンテナー船の通過を見学。AlbrookのSuper Reyで買い物し、バスでHotel Victoriaへ帰り、明日のサンブラス行に備えて準備。
   午後8時のLas Tinajasの夕食へ。

パナマビエハ 中南米サミッ   カスコビエホ すっかり整備
 
 トレセプションの舞台で       された町並み    

アマドールペリカン島 レス   アマドールから見たパナマ市
    トランの前で          新市街      

パナマ運河

〇4月8日(水) 晴れ
   6時30分朝食。Albrook国内線飛行場からサンブラス諸島へ。一度には飛行機に乗れず、先発組10人が機上へ。到着した本土のAchutupu飛行場から小舟でDorphin Lodgeのある島に向かう。Lodgeの施設はAchutupu本島からも少し離れた小島の半分ほどにあり、残りの半分はクナの6家族が住んでいる。島の仕切りは80過ぎには見えない西語・英語の達者なJeronimo。先発組はLodgeの食堂で朝食後、一息入れながら後続組を待つ。同じ飛行機のピストン輸送で、漸くみんな合流、atunとArroz con cocoの昼食。
   午後ボートでAchutupu本島に行く。人口5,000人の大きな島。どの家もモラを売っていて、Jeronimoの仲立ちでよい買い物ができた。メンバー二人がはぐれたが、Dorphin Lodgeの見える対岸で手を振っていたところを無事に発見。
   午後7時半の夕食まで休養。水と電気のありがたさを感じつつシャワーですっきりする。早々と就寝。我々とバカンスのイタリア人夫妻だけの静かなLodge、波の音と風がヤシの葉を騒がせる音、モワーとした空気。夜中パラパラという通り雨の音あり。

アルブルック飛行場 サンブ   アチュツプ島 ドルフィンロ
  ラス諸島行きの飛行機        ッジ全景     

アチュトゥプ本島をバックに
舟をこぐ漁師

〇4月9日(木) 曇り、晴れ
   7時前に食堂に行きモーニング・コーヒー。パンケーキとオレンジジュースの朝食。食堂につるされたモラや民族衣装を物色。10時出発。かなり大きなうねりの中二艘のボートに分かれて30分ほどでMamitupu島へ。島の人口は1,000人ほど。島内は撮影禁止。Jeronimoが触れ回ると、Baptist教会の前の広場に女性が続々と集まりモラ市が立つ。12時に離島。
   午後、Isla Piedra経由でAiligandi島を目指す。Aquador LodgeしかないIsla Piedraで一休み。Ailigandi島は上陸はおろか遠方からの撮影も禁止。旅行案内に載っているのに上陸や撮影ができないのは、開国主義と鎖国主義の葛藤の表れなのかも知れない。コロンビア船との商売、紛れ込む麻薬による富、モラを作る人の減少などクナ族の生活形態も変化してきているとか。

  マミトゥプ島遠景       イスラ ピエドゥラ   
                 アクアドールロッジ   

ドルフィンロッジの夕食
イセエビ

〇4月10日(金) 曇り
   4時半起床、まだ暗い。波音高し。5時20分に朝食。先発組5人が6時半に、後続組8人は8時半に出発し、10時30分にAchutupu飛行場へ到着。飛行機は8人で満席。諸島沿いに西進後、内陸に向かう。11時過ぎに全員Albrook飛行場に。Sanchezが荷物をのせたバスで待っていた。
   細い山道沿いに国立公園に入り、チャグレス川の船着場からエンベラのカヌーに乗り20分。茅葺の集落が現れる。小さな高床式の集会場でエンベラ族と交流。歴史などの話、エンベラの食事、笛や太鼓のリズムに合わせたダンスのもてなしを受けた。
   午後3時に船着場に戻り、Camino de Crucesの大砲のところで初美さんとSanchezと別れる。熱帯雨林を歩き、ハキリアリの行列を見る。バスでセンテナリオ橋を渡りアメリカンハイウエーを一路エルバジェに向かう。6時、暗くなり始めた頃にホテルPark Edenに到着。
   午後7時30分Rincon Valleroのレストランで夕食。

アチュトゥプ島 飛行場へ、     アイリガンディ島   
 背景はアチュトゥプ本島        飛行機から    

チャグレス川のエンベラ族の     テラピアのフライ   
     集落で                     

エンベラ族の踊り

〇4月11日(土) 晴れ
   小鳥の声で目覚める。8時に庭で朝食。車でAPROVACAに行き、Cresencioの案内でAlto La Mesaのセロガイタール自然保護区入口へ。ANAMの小屋の脇から歩き始める。まずはEspirítu santoの自生地へ、Oerstedella pseudoschumannianaが咲いている。リタイアが出たが残りは展望台までのぼりエルバジェを展望する。下る途中で白いSobralia macrophyllaが咲いていた。
   午後1時過ぎには全員APROVACAに戻る。セミナ室はMilsaの手配できれいな室内デコレーションがされて、Arroz con guanduなど心づくしのパナマ料理を頂いた。温泉に行った後全員でAPROVACAの園内を見学。かなり多くの客があり、APROVACAの全員が案内に立っている。5時過ぎにAPROVACAを辞し、Reyで買い物。その後Park Edenに帰って休息。
   午後8時にはReyの中のレストランDa Vinciで、APROVACAのメンバーやパナマ市から来た松井さん、金杉さんも交えて会食。この週末はLa Cumbreの影響で交通の混雑が予想されるとのこと。予定を大幅に切り詰め、早立ちすることにする。

 セロガイタール自然保護区   セロガイタール自然保護区 
 
Oestedella pseudoschumanniana  Sobralia macrophylla     
 
  APROVACAでの昼食       APROVACAラン園に咲く  
                  Lycaste macrophylla  

〇4月12日(日)
   8時に車でAPROVACAへ。朝食前にCresencio、松井さん、金杉さんを乗せてマッチョの滝へ。予定を割愛した分朝食後のメルカド(市場)での買い物はゆっくりできた。花売り場でLa Mesaの女性たちとも久しぶりの再会。10年以上前とは違い、売られている野生のランは少なくなった。我々の活動が少しは役に立っていることなのかも知れない。
   APROVACAに戻って昼食。Tamalesと甘いバナナの煮つけPlatano en tentaciónなどが振舞われる。2時過ぎにはパナマ市に向けて出発。アメリカンハイウエーは一部渋滞したが大過なく、市内に入ったところで夕立。いよいよ雨季が始まる。Hotel Victoriaに午後4時過ぎに到着。チャックインを済ませて部屋で休息。
   午後7時歩いてレストランSiete Maresへ。山田・山本夫妻と生後3か月のあさひちゃんが待っていた。9時過ぎには明日に備えてHotelへ。

 APROVACAのメンバーと     エルバジェのBBパークエデン
                オーナーのMonicaさん夫妻と

〇4月13日(月)
   4時半自然と目覚める。5時45分車で空港へ。逆方向はもう朝のラッシュが始まっている。飛行場はまた拡張工事でパナマの景気の良さを実感。スムースに機内へ8時離陸。
   午後1時過ぎAtranta着。Atlanta・Los Angels便は少し遅れて出発。Los Angels飛行場では目の前のゲートが羽田行き。午後6時40分出発。乗客は日本人が多くなり約10日ぶりで日本語世界に戻る。羽田で入国すると深夜。後日再会を約束して、皆それぞれに帰途に就く。

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